耳に手を添える女性

ワキガは脇の下から特有の臭いを発する症状ではありますが、実は耳にも深く関係しています。

なぜ耳垢をチェックすることでワキガ体質であることがわかるのか、耳垢の状態とワキガの関連について詳しく説明します。

ワキガ体質は耳垢をチェックしてみるとわかる

耳を調べる

耳垢の状態から自分が、または家族がワキガ体質の傾向にあるかがわかります。

もしご自身かパートナーがワキガで、お子さんに遺伝しているか確かめたい場合は、耳垢をチェックしてみましょう。また、今現在特に臭いは気にならないけど、両親または祖父母にワキガの人がいるといった場合には遺伝している可能性があり、今後発症することも考えられます。

自分の体質を早めに知る手段として有効なのは、このセルフチェック方法です。実際に病院でもおこなわれる方法でもあります。

では、どのような耳垢の状態から体質を推測できるのでしょうか?それには、耳にも存在する汗腺との関連についても知る必要があります。

ワキガ傾向の体質は、耳垢の状態で推測できる

耳垢の状態は乾いていますか?それとも湿っていますか?

ワキガ体質の人に多いのは”湿った状態”です。いつも耳かきをすると耳垢がベタッとしていて、黄色または茶色といった色がついているという人は、ワキガの体質である可能性が高いです。

さらには色の濃さや粘度の強さから、症状がどの程度であるかがわかります。つまり色が濃く、粘度が強いほど重症であるということが考えられます。

これにはアポクリン腺という汗腺が深く関わっています。

ワキガの原因はアポクリン汗腺によるもの

人間の体には2つの汗腺があります。ひとつはエクリン汗腺という全身にある汗腺です。この汗腺から分泌される汗の成分のほとんどが水分でサラサラとしており、汗自体は無臭です。

そしてもうひとつはアポクリン汗腺といって特定の部位のみに存在し、ワキガの原因となる汗腺です。次に、このアポクリン汗腺と耳垢の関連についてお話していきます。

脇の下にあるアポクリン腺は耳にもある

ワキガの原因となるのは、アポクリン汗腺の数と形です。そして、アポクリン汗腺から分泌される汗が細菌によって分解され、繁殖することによって臭いが発生します。このアポクリン汗腺は脇の下だけではなく、乳輪や陰部、耳にも存在します。

もうひとつの汗腺であるエクリン汗腺は、耳にはありません。

耳垢の湿り気が強いということは、耳の奥にあるアポクリン腺からの分泌が活発であるということです。そのため耳垢をチェックしてみて湿った状態であれば、ワキガの体質である可能性が高いということになります。

このセルフチェック方法はあくまでも目安であり、100%確実なものではありませんが、確率はかなり高いものです。軽度のワキガの場合には、ごくまれに耳垢が乾燥した状態の人もいます。

アポクリン汗腺の量は個人差アリ

アポクリン汗腺は誰もが持っている汗腺ですが、その数と形状には個人差があります。

アポクリン汗腺の数が少なく、形状が小さい場合は、耳垢がカサカサと乾燥している状態となり、ワキガではないことが多いと考えられています。

一方でアポクリン汗腺の数が多く、形状が大きい場合はワキガ体質であることが多く、湿った耳垢が出やすくなります。

アポクリン汗腺から分泌される汗は、脂質、たんぱく質、アンモニアといった成分を含んでいます。汗には粘り気があり、衣類に付くと黄ばんでしまいます。

綿棒で耳掃除をしたときに黄色く粘り気がある汚れが付着していたら、それはアポクリン汗腺からの分泌物が多い証拠です。アポクリン汗腺からの分泌物が多いということは、ワキガ体質である可能性が高いということになります。

耳垢チェックのときに気をつけることとは?

綿棒

チェックをするときは、運動して汗をかいたあとやお風呂上りは避けましょう。そして一度で判断せず、数回チェックしてください。

一日に何度も耳かきをしたり、ゴシゴシと力を入れて掻いてしまうと、耳の中に傷をつけてしまうことがありますので注意しましょう。

ちなみに、耳にあるアポクリン汗腺が臭いを発生させることはありません。「耳がクサイ」という事態にはなりませんので、ご安心を。

耳垢の状態を把握して、症状によってワキガ対策を

耳垢が湿っていたら、ワキガになる可能性が高いと判断しやすくなります。そのため、早い段階から対策を進めることもできます。

ワキガは自分で気づかない人もいます。耳垢が湿っていることが分かってから気付くというケースも、しばしばあります。

また、症状が出ていない人もいます。成長期による体の変化、進学や就職といった環境の変化によるストレス、女性であれば初潮や妊娠・出産によって発症する人もいます。

ワキガ対策は症状があらわれてから

注意

お子さんの耳掃除をしていて、耳垢の状態からワキガの心配をされる親御さんもいらっしゃいます。

まだ臭いが発生していない段階であれば、慌てて対処する必要はありません。臭いが気になる、周囲から指摘されたなど症状があらわれてから、対策を取りましょう。

お子さんでも使える、肌に優しいデオドラント剤も多く販売されています。

また別の病気にかかっている可能性もありますので、病院で相談し、診察してもらうことも、正確な判断や治療が進められるきっかけになるでしょう。

ワキガを発症しても、バランスの良い食事を摂る、十分な睡眠をとるなど普段から規則正しい生活を心がけていると、重症化することを防ぐことができます。

いずれにしても、耳垢の状態を把握しつつ、対策が必要と感じた時に始められるようにすることが望ましいです。

まとめ

耳垢が湿っている人はワキガであることが多いという話は、耳にしたことがあるかもしれません。しかし実際に、なぜ耳垢の状態が関連しているかについては、あまり知られていないのではないでしょうか。

なぜ耳垢をチェックすることでワキガ体質かどうかがわかるのか、それは脇の下だけではなく、耳にも存在するアポクリン汗腺が関係しているからです。

このセルフチェック方法はあくまでも確率が高いということであり、必ずしもワキガ体質であると断定するものではありません。

特にお子さんが小さい場合は、中耳炎などの病気にかかっていることも考えられますので、病院に相談することをおすすめします。

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